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ピンチになるとワクワクしちゃう人たち

ピンチになると
ワクワクしちゃう人たち

works こんな現場にエステムの水処理技術!

エステムには、お客様の工場の排水設備の設計施工を専門としたチームがある。施設の巡回管理とはまた違った意味で、「水」と格闘する仕事。その舞台裏を3人の社員に本音トークしてもらった。

【対談者】

塚越亨
環境ソリューション部 副部長

片岡政人
設計工事課 課長

江口拓
設計工事課 チームリーダー

そんなの聞いてない!のその先へ

片岡:
まず話し始める前に、ひとつだけ言わせてもらっていいですか。今日、家から出るとき「パパ今日撮影モデルやるんだ!」って自慢話してきたんだけど、まさか水びしょ濡れポーズすることになるとは…(上のイラスト撮影用に)。パパのお仕事なに?ってなっちゃうじゃないですか。

塚越:
まぁでも、これが通常モードだからね。パパは水びたしになりながら頑張ってるんだって、きっと分かってくれるよ。(ちなみに、びしょ濡れエピソードは文章後半に)

江口:
そうそう。それで、今回の対談のテーマは「お客様のご要望に振り回されるわたしたち」でよかったですっけ?

片岡:
それならどれだけでもトーク続けられますね。

塚越:
まぁ、そう言わずにもう少しカッコイイかんじの話しようよ。たしかに、我々の仕事は設計・施工するときに「そんな話は聞いてない」の連続だよね。わたしが読者の皆さんにわかるように説明しましょう。排水設備を新しく作るときは、必ずお客様がどのように使っているか、どんなものをどのくらいの量で流すのかを確認します。水量や水質を図り、それに見合った処理設備を作ります。だけど、そのヒアリングのときに、だいたい正確な答えは返ってこないんです。

江口:
試運転してはじめて、「あれ、水質おかしいぞ」ってね。予定していた水質の割合が違っていて、処理しにくい水量が多かったときがあって。そのままだと放流基準に当たらないから、絶対になんとかしなければならない。それで必死で除去方法を模索して、新たな設備も設置して、試運転から半年もかかって引き渡しをしたこともありました。

片岡:
打ち合わせでの話を鵜呑みにしちゃいけないね。「透明だから大丈夫でしょ」と言われても、必ず分析してみます。事前には見えてない部分があったり、管理者が把握されていない場合もある。工場の人が失敗水を勝手に流していたり…。だから必ず「現場を見せてください」と伝えます。現場をみると打ち合わせとは別の実情が見えてくる

排水処理施設をみれば、会社が分かる

塚越:
これだけはハッキリ言えます。“排水処理をきちんとしている会社はコミュニケーションがうまくいっているいい会社”。経営層が排水の重要性を認識していて、生産現場と排水管理担当との連携がうまくいっているからトラブルも少ない。先を見ているお客様は、業績も伸びています。排水がうまくいかないと、工場が止まっちゃいますからね。本当に経営に関わることなんですよ、排水は。特に海に排水を流しているお客様だと、不正をしたら一発で逮捕です。

江口:
さすが、チェックマン。塚越さんは、お客様から「チェックマン」って言われています。現場をみてまわって、排水でズルしている痕跡を見つけるとつぶさに指摘していきますから。「そこから汚水が漏れてますね」「バルブ開けて流してませんか?」とか。

塚越:
イジワルしようと思ってるわけじゃないの(笑)。お客様のために、嫌な役周りをしているからね。

片岡:
生産部門の方が排水のことまで気にせず流しちゃうことがあるし、管理者もどこまで管理すべきか悩んでいることも多い。その部分を風通しよくしてあげるのも我々の仕事ですよね。排水の重要性を啓蒙しながら、きちんと排水ができる設備と、その体制を作るんです。

ブームなんて来なければいいのに。

江口:
数年前の塩麹と甘酒ブーム、やばかったですね〜。

片岡:
あれね。発酵食品が流行ったときね。精米するから米が流れるんですよ。美味しい物を作れば作るほど、排水は苦しくなるっていう(笑)。昔、ナタデココブームがあったときも大変だったけど。

塚越:
生産量が一気に上がると排水処理が難しくなるんです。事前に分かっていれば、水槽の数を増やしておくなど変動に対応できるプランを作るのですが、ブームはいつやってくるか分からないから、アワワワワ〜〜ってなる。

江口:
夏はアイス工場、冬は風邪薬をつくる製薬工場が大変ですね、よく売れるから。処理のための薬品を入れながらなんとかしのぐ日々。お客様から「今度はこんなアイスを作るので…」と教えてもらえると、事前に分析して処理方法を考えて何トンまでは耐えられるか計算できるんだけど、知らされてないと大慌て。「あれ!このアイス、新しい味が発売されてる!!!(やばいぞ)」って(笑)。

片岡:
パン屋さんのクリスマスシーズンも辛いね。生クリーム使うから。油と乳製品は処理が難しいんです。油分摂りすぎるとお腹ゴロゴロしちゃう人っているじゃないですか。微生物も人間と同じで、汚泥がメタボになっちゃうと処理に時間かかっちゃう。

江口:
わ! またミルク味出た~そこは売れないでくれ~~(涙)って思っちゃう。

ピンチになればなるほど、頭が冴える。

塚越:
この仕事で一番気を使うのは試運転の時ですね。特に、実際に工場稼働中の改造工事は、工事のトラブルはもちろん、停電も絶対ダメ、機械が動かないなんてことがあると一大事。水量が何千トンともなると、特に慎重になりますね。

片岡:
水を張ったらいきなり壊れたっていう悲惨なこともあったね……。

塚越:
午前中で工事が終わって、あとは試運転のみってことで祝勝会をしていたんだよね。ルンルンしながら水を張ったら水槽が壊れて大惨事。

片岡:
あの事件以降、「試運転前の祝勝会禁止」になりました。

江口:
水が満タンの水槽の交換時にバルブを開けちゃって、消防ホース並みの水圧でワッシャーって飛び出てきたこともあったね。素手で必死に抑えたけど。

片岡:
ああ、全身びしょ濡れ携帯水没事件ね。ああいう時に、我々の臨機応変力が試されるよね。現場は生き物ですから、なかなか予定通りにはいかない。だいたい休日に携帯が鳴ると、ろくなことがないですね。草野球中に電話が鳴ると「はい、今日はここで試合終了」って脳裏によぎる。案の定の緊急トラブルで「わかった、今から行くわ…」って。

江口:
困った時はフォローしあう関係性にはなっていますね。何ごともなく平穏にすぎたら、自分の存在意義はなに?ってなっちゃう。自分が対処して「みんなが助かったね!」って時にやりがいを感じます。

片岡:
たしかに、ピンチだと頭が冴えて、頑張れ俺!ってハイな気分になる。予想外のことがあるとワクワクしちゃう悪い癖がついてますね。

塚越:
私たちの仕事は、作ることだけでは終わらなくて、ずっと使っていただくものだから終わりがない仕事。関わる人もたくさんいる。しんどいこともたくさんあるけど、逆にお客様が喜んでくださることもダイレクトに感じられるから面白いですね。

江口:
わっ、最後にいいこと言ってまとめてきますね〜。たしかに、一つ一つの仕事を楽しむようにはしています。どう変わっていくかワクワクするし、自分の手がけたことに対して変化が起こると面白い。それが醍醐味ですね。

いい話でしまったところで、おしまい!