お客様より厳しい上司がいます。
設備が故障しても、誰ひとり気づかない……。私の担当は、水理施設の不具合を知らせる自動通報システムの設計と工事です。万一、自動通報システムにトラブルが発生すれば、上の悪夢が現実となる可能性があるので、社会的責任は重大です。施工した通報装置に不具合が見つかると、営業所の担当、または私が駆け付けます。以前、私が担当した施設で、異常が発生しました。その知らせがあったのは17:30、現場に向かい対応が完了したのは22:30でした。
そんな仕事ですから、システムの設計、工事にミスや見落としは許されません。私は2年目から工事を任されています、今でも図面等の書類は上司にチェックしてもらいます。未だにチェックの時はちょっと緊張。一度でOKが出ることは滅多になくて、何度も描き直します。キビシイなぁ……(涙)と半泣きになりながらも、「なるほど」と思うことばかりで「次こそ!」と自分に言い聞かせながら机に向かいます。「これでいいよ」と言われたときなんかは、心底ホッとします。
こうして確かな工事計画を立てて、施工をすすめて工事が完了する。その瞬間がなにより嬉しいときです。ちゃんと動いて当たり前の現場なので、喜び感謝される機会のほうが少ないのですが、「当たり前の暮らし」を守る役割として社会に貢献できている実感があります。
語り手の紹介
堀井拓野
2016年入社
大学では化学工学を専攻。水処理に興味があったわけではなく、世の中のためになる仕事がしたいと思っていた。説明会でエステムに出会い、ここなら他人と競争するのではなく、互いを尊重しながら仕事をできるのではないかと思い入社を決めた。