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ルーチンの中に大きな意味があります。|エステムの人々|採用サイト

ルーチンの中に
大きな意味があります。

people 水処理という仕事

牛の糞を集める、その先にあるもの。

大学4年の時、エステムでアルバイトをしました。連れて行かれたのは郊外にある牧場。突然スコップを渡されて「牛のフンをあつめて」と。聞けば牛の糞尿を藁(ワラ)と液分とに分けるための仕事でした。正直なところ最初は面食らって。でもやってみると、単純作業のその先にある水処理の仕組みが見えてきました。「分けた後にどうするんだろう?」「こんな機械で絞るんだ!」と興味が膨らみました。分析数値を眺めるだけでは見えてこない、自分で手を動かすからこそ分かることってあるんだな…とおぼろげながら感じた経験でした。

排水処理は、そういった「ルーチンの作業」と「本来の目的に向かう志」を何度も行き来しながら向き合っていく仕事です。処理場を巡回して、毎日同じ場所の水を採取して分析して、運転がうまくいっていれば大体同じぐらいの数値が出ます。あまりにも繰り返しの作業に「やる意味あるのコレ?」と感じることも、正直あります。最初の1年、分析の仕事をしていた頃は、自分もそう感じていました。でもある時、父に言われました。「簡単な仕事すらやれないヤツに、重要な仕事は任せられない」と。今思えばその通りです。「数値が変わらないことを確認する仕事」があってこそ、質の高い水処理が継続的にできる。手元の作業にとらわれ過ぎると、モチベーションを見失うこともあります。そこをいかに乗り越えるかを教えてくれた原体験が、私にとっては牧場の仕事だったのかもしれません。

語り手の紹介

江口 拓

2003年入社

入社5年目から念願の設計工事課でプラント設計に携わる。大手メーカーと組み、プラントの研究開発をしたり、日本最大級4000トン規模の膜分離活性汚泥設備を設計したことも。モットーは「大切な情報は、雑談9割の中にある」。

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