地球の水をきれいに保ち続けるために、エステムは技術革新を続けてきました。
より良い地球環境のために新しい価値を提供し続けるのがエステムらしさです。

水処理設備の運転管理がエステムの事業の原点。つまり、設備をずっと使い続けられるようにするためにどうするかを考える事が基本です。そのためにも、企業や自治体が抱える水質問題に対して、徹底的に原因を探ります。例えば、食品工場では生産工程まで遡り、「最近、生産しているものを変えていないか」「一時的な増産はなかったか」「新しい原材料を使用しているのでは」など、原材料や生産方法の変化が水質にどう影響しているかを調査します。場当たり的な対処法だけで解決しようとするのではなく、根本的な原因を特定し、長期的に安定した水処理を実現する方法を提供しています。

SACRAという24時間稼働する遠隔監視システムにより、お客様の水処理設備は常に監視され、リアルタイムで水質や水量のデータが収集されます。これによって、施設側は手元の端末で稼働状況を確認でき、エステム側も監視センターで異常を迅速に感知し、対応できます。さらに、今後はAIによる異常予測を目指し、これまで人力で行っていた点検やデータ収集をAIがサポート。これにより、少ない人員でも効率的に設備の運転を維持できる体制が整っていくので、人材不足の施設運営に大きな一手となる仕組みとなっていきます。

エステムは、自社で設計したプラントに加えて、他社製のプラントの運転管理にも対応しています。食品工場や化学プラント、さらには上下水道といった多岐にわたる分野で、水処理は必要不可欠な技術であり、エステムは多種多様な分野の知見を持っています。また、運転管理だけではなく、プラントの新規設計と施工、増築、改造といったエンジニアリングサービスを提供している総合力がエステムの強みの一つ。そのノウハウを武器に、他メーカー製の設備でも適切なメンテナンスを行い、安定稼働をサポートしています。

どこの大手メーカーにも属さない完全独立系の企業。それ故に、多くの設備メーカーから最適な機器を選び、お客様のニーズに合わせたオーダーメイドのプラント設計が可能です。さらに設備の運転管理が事業の軸にあるからこそ、お客様の課題にぴったり、かつ長期的に使い続けられるプラントを設計・施工することができます。お客様の漠然としたイメージを形にするため、細部まで打ち合わせを重ね、最善なプラント全体の構想を実現することができます。

エステムは自治体と連携した研究として上下水道の管理や水質向上に取り組んでいます。例えば、今後、水道水に求められる安全基準などが変わってくるとして、その基準に合致させるために水処理のプロセスをどう変えるべきなのか、技術者が減少していく中でどのような方法で管理を行えば健全なインフラを維持できるのか、など、社会全体の水処理問題について検討しています。また、大学や他企業と連携して実証事業を行い、実験プラントを建設し、得られたデータをとりまとめ、自治体向けにガイドラインとして発刊したり、愛知県内では水道管に設置している水質を測るセンサーのメンテナンスを担当したりしています。

近年、企業が抱えるSDGsやカーボンニュートラルへの対応は重要な課題となっています。エステムは、企業の水処理施設の省エネ化を進め、水処理の過程で必要な電力をどう削減していくか、という課題に一緒に取り組んでいます。特に水処理に必要な電力で一番大きいのが、ばっ気槽に空気を送るブロワーの電気代。このブロワーの電力消費を、適切な運転管理によって削減し、企業それぞれの省力化をご提案しています。また、SACRAシステムを導入することで、遠隔監視や自動化が進み、人手不足の解決にも寄与しています。こうした技術革新により、エステムは環境への貢献と社会的課題の解決を同時に実現しています。